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奇想博物誌 移り棲むクチノホ 5
このお話しは続きものです。最初のお話はこちらです。

 女医が眞人から離れた。眞人は快楽と不安で意識が混濁していた。ふと、自分の身体を見ると腹部が、異常にふくらんでいる。しかも、もぞもぞと動いている。無数のみみずのようなものが、皮膚の下でうごめいているのだ。

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「ああっ」
 眞人は思わず、叫んでいた。しかし、声は出なかった。そのかわりに、口から白濁したミミズのようなものが這い出してきた。
「うげっ」
 眞人は嘔吐した。ミミズのかたまりがぼとりと床に落ちた。しかし、眞人の口は、すぐに身体の中から湧き出してきたミミズがふさがれてしまった。眞人はすでに息もできなかった。
「・・・」
 かすれた笛のような吐息がかろうじて眞人の口からもれていた。
「あはははは、おなかいっぱいになったみたいね。」
 女医はくすくす笑っていた。
 呼吸ができないにしては、苦しさは感じなかった。そのかわりに、意識がもうろうとして、とりとめのない妄想じみたものが次々とあらわれては消えていった。
 いつの間にか、女医とアシスタントは姿を消していた。
 暗い診察室に眞人はひとりで残されていた。
 眞人はたまらなく不安になったが、それも一瞬のことで、断片的な妄想の中で眠りについた。

 気がつくと眞人は、病院のベッドに寝かされていた。毛布をかけられているが、明らかに腹部のあたりが異常に盛り上がっている。周りを見渡すと、同じようなベッドが無数にならべられていた。みんな一様に毛布をかけられた腹部が盛り上がっている。
 それ以外は年齢も性別もばらばらのようだった。
 眞人はなにかを近くのベッドの人間にいおうとしたが、声がでなかった。それも、また、みんな同じようだった。みんな、互いに顔を見合わせるのだが、誰もないもいえなかった。
 眞人は手足が動かなくなっていることに気がついた。それもみんな同じようだった。誰もまったく身動きしなかった。
「げほっ」
 眞人から離れたベッドの女性が、咳き込んでミミズを吐き出した。ベッドの上でびくんびくんと女性の身体が痙攣しているかのように踊った。まるで、なにかのセクシーなダンスでもやっているような動きだった。
 身体がはねるたびに、口からミミズが飛び出した。
「また、そそうしてるのね」
 女医の声が響いた。どこから入ってきたのか、いつの間にか、女医が部屋の中にいた。女医はつかつかと痙攣している女性のベッドに近づくと、床に落ちてうねっているミミズをわしづかみにした。
「ちゃんと自分のものは自分でもっていなさい」
 そういって、ミミズを女性の口をこじあけて押し込んだ。女性は身体をくねらせて抵抗しているようだったが、ミミズは口の中にはいっていった。
「だらしのない子には、下の口からも食べさせてあげるよ」
 女医はそういいながら、女性の下半身の毛布をはいだ。白いつややかな肌が露出された。すらりと伸びた足がきれいだった。
 眞人はこんな時なのに、自分が勃起したことに気がついた。
 女医は片手に30センチはあろうかという大型のバイブレータのようなものを持っていた。それを女性の下半身におしつけてゆく。バイブレータは透明で、その中に無数のミミズのようなものが、蠢いているのがよく見えた。
 女性は恐怖に目を見開いて、必死に叫ぼうとしていた。
「ふふふ、声でないでしょ。ほら、先端が入ったわよ。」
 女医は楽しそうに笑いながら、バイブレータを強引に女性の美しい足の間に、押し込んでいった。
「きついわね。処女ってわけじゃないでしょ?」
 女医はバイブレータをぐいぐいおしながらいった。女性はきつく目を閉じていたが、額から脂汗が噴き出していた。
「経験が少ないせいなのかなー? ふふふ」
 バイブレータはじょじょに進んでいた。もう10センチ以上は、女性の中に入っているだろう。
「あー、だめかなー、これ以上は無理なのかなー」
 女医はそういいながら、女性の顔をのぞきこんだ。女性の顔は汗でびっしょりになっていた。顔色が青ざめている。
「手間がかかること」
 女医は足を上げると、バイブレータの根元につま先をあてた。そして、両手で女性の白いすらりとした太腿をつかんで足に力をこめた。
「・・・」
 女性の背中がそった。血走った目を見開いて、女医をにらみつけていた。口を大きく空けて今にも叫びそうだったが、声はでずにミミズは数匹こぼれおちただけだった。
 バイブレータがずぶずぶと女性の中心に進んでいった。女性の股間から血が流れ出していた。
「まるで処女みたいね」
 女医はくすくす笑った。

< 続 く >


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